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絵手紙に使用する道具

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絵手紙を描く際には、墨が必要となります。この墨は、書道などに用いられる普通の墨を利用します。また、書道用の墨よりも青みがかった、淡い色合いに仕上げることのできる青墨なども用意しておくと、表情豊かな作品を描くことができるでしょう。

墨は主に、モチーフの輪郭線などを描く際に用いられます。墨で描かれる線は力強く、そのためにモチーフの存在感を強調するのに一役買ってくれます。しかし、ベタ塗りをするとどうしても汚く見えてしまうため、彩色に向いているとは言えません。彩色には墨でなく、顔彩を用いるようにしましょう。墨と顔彩を上手に使い分けることによって、愛嬌のあるすっきりとした絵手紙を仕上げることができます。

墨、または顔彩などを利用して絵手紙を描くには、当然そのための筆が必要となります。筆は、書道用に使用される筆のほか、絵画用の筆などを利用するのも良いです。筆を用意する際は、墨を使用する線引き用の筆、顔彩を使用する彩色用の筆と、それぞれ別に用意するようにしましょう。

墨での線引き用の筆は、穂先が長く、先端が細目になっているものを用意するのが理想的です。それにより、太くて力強い線、細い繊細な線の両方に対応することができます。彩色用の筆は、できることなら小と中の二種類を用意したいところです。こちらは穂先が短くて太い形の筆を選ぶようにしましょう。

筆の保管にも気を配るようにします。特に、使用後はしっかりと洗浄しなければ、穂先が硬化してしまい使い物にならなくなってしまいます。手入れはしっかり行いましょう。筆の購入と合わせて、筆洗なども用意しておくと、手入れが簡単になります。

硯(すずり)

硯(すずり)もあれば便利です。墨を使用すると言っても、今では墨汁などが簡単に手に入りますが、やはりどうせ絵手紙を描くなら、墨を硯で磨って、その微妙な濃淡が醸し出す独特の風合を楽しみたいところです。また、最初から液状で市販される墨汁を使用する際なども、硯があると非常に便利です。

硯はもちろん書道用のものを使用しますが、墨を磨って使用しない場合などは、他のもので代用することもできます。代用品を使用する際は、入れ物を倒して床などに染みを作ってしまわないよう、背が低くて倒れにくい、安定したものを選ぶようにしましょう。市販の墨汁にも色の濃さが何種類かあるので、その辺も考慮に入れて使用する墨を選びたいところです。

葉書

絵手紙は、葉書に描かれるのが普通です。もちろんその他の紙に描いても構いませんが、やはり「描いたらそのまま投函できる」葉書が、もっとも絵手紙に適していると言えるでしょう。また、墨を用いて葉書にイラストを描くと、独特のかすれ具合やにじみ具合を得ることができます。こういった微妙なニュアンスなども、絵手紙の魅力、特徴であると言えます。そういった魅力を最大限に楽しむためにも、やはり使用する紙としては葉書を利用したいところです。

絵手紙は、表現方法の一種としてというよりは、どちらかと言うと「贈り物」というニュアンスが強いのではないでしょうか。和紙などにイラストを描き、それを作品として残すのも良いですが、せっかくイラストを描くのですから、やはり誰かに贈り物として届けたいところですね。

印と印泥

葉書にイラストを描き終えたら、最後に印を残すと作品がぐっと引き締まります。印とは、いわば作者のサインのようなものです。手作りの絵手紙には、手作りの印を用意したいところですね。

印を作るには、消しゴムなどを利用することができます。消しゴムを作りたい印の大きさにカットし、それを紙に当てて輪郭をなぞります。次に、輪郭が写し取られた紙に、濃い目の鉛筆で印となる文字、またはマークなどを描き、再びそれに消しゴムを押し当てて、印を紙から消しゴムに写し取ります。消しゴムに写し取られた印を、サインペンなどで補修して形をはっきりとさせてから、カッターナイフなどで彫ります。

彫る際には、一度消しゴムを朱肉などにつけてやると、堀跡がはっきりと分かり彫りやすくなります。彫り終えたら印の完成です。印泥には朱肉を用いますが、気分を変えて顔彩などを利用してみるのも良いでしょう。